るちゃんです。。。ღ˘◡˘ற♡.。oO
以前、私には大きなコンプレックスがありました。
それは、13歳でイエス様に出会い14歳で洗礼を受け、その後も教会の中では優等生で生きてきたのに、いつの間にか転落の人生になってしまったことでした。
摂食障害、アルコール依存、向精神薬依存、自傷行為・・・
私はクリスチャンです、と胸を張って言えない自分が本当に情けなかったのです。
当時、ミッションバラバという伝道グループが脚光を浴びていました。
私が教会から離れて家に閉じこもっていた時、ある姉妹がどういうわけか私の家のポストにミッションバラバのビデオテープを入れていきました。
なんでこれを私に?
そう思いながら、自分の部屋のテレビデオ(懐かしいですね)に頂いたビデオテープを入れました。
衝撃!
元やくざの男たちが横一列に並んで、上半身裸で背中一面の彫り物を披露しながら力いっぱい賛美して踊っているではありませんか!
小指、ないじゃないですか!
以来、私はそのビデオテープを何度も見ました。
あぁ、うらやましい・・・
私は彼らがうらやましくてたまりませんでした。
私も元やくざで、いっぱい悪いことをして、その後劇的なイエス様との出会いがあって、刑務所の中で聖書なんか読んじゃって・・・
で、救われましたぁぁぁ!
だったら良かったのに。
そしたらどんなにかインパクトのある素晴らしい証を人々の前でできるだろうか・・・
私の人生、もう一度やりなおせるものなら極道から始めたい、それからクリスチャンになりたい・・・
やくざが無理ならせめて極妻でもいいからなりたい。(岩下志麻かっこいぃ~)
昔ワルだったのよ、でも今イエス様に出会って変えられたのよ!
そう言えたならどんなにいいかと心底思いました。
でも実際は・・・
昔から良い子だったのよ、クリスチャンだったのよ、でも今サイテー、だって精神病院だもん。
これが当時の自分の真実であり、ミッションバラバを見るたびに、羨望のまなざしで彼らを見つめていました。
アルコール・薬物専門病院なんかに入院すると、本物のやくざさんもヤク中で入院していました。
そういう場合、入院中も月に一度くらいは警察が来て、個室で何か話してるのね。
ある時「若頭」と呼ばれている若いやくざが入院してきて、下の名前が偶然にも私と同じで、相変わらずうらやましいと思っていました。
人生入れ替わって、あなたのその最悪の状態から、「クリスチャンになりましたぁ~!」と言いたいよ、などとずいぶん勝手な妄想をしていました。
数か月後、再入院してきた「若頭」の髪は真っ白になっていました。
まだ30歳ちょっとだというのに・・・
それからまた数か月後、誰かが「若頭は死んだらしいよ。」と噂していました。
すごく悲しかった。
こんな愚かな自分が永遠のいのちを頂いているクリスチャンだなんて恥ずかしかった。
若頭は話したら普通の人だったし、おもしろかったし、それなのに覚せい剤中毒でイエス様を知らないままで死んじゃった・・・
いったい何なのだろうとやりきれない思いでいっぱいになりました。
さて、やくざがうらやましいとなると、刺青までうらやましいわけね。
私はお酒と安定剤を飲みながら、カミソリで両腕や胸に十字架を彫りました。
血がダラダラと流れました。
残念ながら刺青にはならず、ケロイドのみにくい傷跡になってしまいました。
当時、私の頭がどんなにイカレテいたかがわかるというものです。
ちなみに、私は病院で注射されるのでさえ怖いです。
病院で子供が注射を目の前に泣いている・・・
なぜか後ろで大人も泣いている・・・それが私、これほんと。
そんな私が、「キリストにある依存症からの解放」でも書いた通り、摂食障害もアルコール依存も向精神薬依存も、希死念慮からも、みごとに解放されました。
そして、実はクリスチャンの中にも、かつての私のように、信仰を持っていても教会に通っていても、なぜか晴れ晴れしないんだよ、という人生を送っている方が大勢いると知ったのです。
その分野だったら私に証しさせてよ!
今はそう思っています。
「神様、私の順番がおかしいです。ワルの人生から救われて人生変えられました!の証がしたかったのにぃ~!」
もうそんな思いは必要なくなりました。
「神様、今私の証がたくさんの方に役立つことを心から感謝します。私にしか語れない言葉があり、それは他の誰かではなく、自分が通ってきた道があったからです。感謝します。」
そう言えるようになりました。
私たちは自分を誰かと比べたり、他の誰かを羨ましいと思う必要はありません。
父なる神様は、あたなにしかできない証しをしてほしいと願っておられます。
God bless you !
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