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執筆者の写真るちゃん

何でもすぐ信じるべからず

るちゃんです(*'ω'*)


ビルドアベアをご存じかしら?


簡単に言うと、主にテディベアなんかのぬいぐるみの外側だけ売っていて、好きなのを選んでお店の人に綿を入れてもらったり、別売りの洋服やなんかを着させて、世界で一つだけのオリジナルぬいぐるみを作っちゃうのだ。


私が東京に住んでいたとき、車椅子でサーっと行ってすぐのところに池袋サンシャインシティがあって、ビルドアベアの店舗が入っていました。(今はもうないみたいね)


当時はるちゃ夫とよくサンシャインシティに遊びに行っていたのですが、るちゃ夫が「るちゃんも欲しいでしょ~」というから、「ほしくないやい!」と言いつつ、結局は買ってもらったのです。


内心、こんな子供だましを・・・と思いつつ、ちょっと嬉しい。ღ˘◡˘ற♡.。oO



背中にぬいぐるみをおぶったよその星から来たみたいな店員さんが、私の選んだガワに赤いハート形の何かを入れたり大きな機械の中でぐるぐる回っている綿毛を注入してくれたり、いろいろ儀式めいたことを大げさにやりながら私のぬいぐるみを作り上げてくれた。


ふふっ・・・そういう体(てい)でやるってことよね。


店内はお爺ちゃんお婆ちゃんに連れてきてもらったような子供たちばかりのなか、もうすぐ40にもなろうという大人が本気でやるわけないし・・・


ふふっ・・・雰囲気を壊しちゃいけないから、やってあげましょうぞ。


おもちゃみたいなパソコンに、自分のぬいぐるみの名前と生年月日と住所を入力し、バーコードになって出てきたものを最後にぬいぐるみに入れて完了。


これでもうぬいぐるみが迷子になっても大丈夫というわけだ。(本当は忘れ物だろうが)




そんなこんなで思いのほか自分に作ってもらったピンクのテディベアーが気に入って、いつも抱っこして寝ていたらいつの間にか薄汚くなってしまった。


そして、ビルドアベアの店の中に、ぬいぐるみの風呂があることを思い出したのだ。


「あれだ!あそこに持って行って風呂に入れればきれいになる!」


またるちゃ夫と一緒に、ピンクのテディベアを抱えてサンシャインシティのビルドアベアに向かった。


すると、ぬいぐるみの風呂ではすでに、子供たちが自分のぬいぐるみを特別な風のシャワーにあてながら備え付けのブラシでごしごしやっていた。


(オラオラ、子供たち早くどいてくれよ。私もやりたいんだよぉ。)


内心そう思いながらも、大人だしここは我慢だし、と思いつつ順番が来るのを待っていた。


やっと子供たちが去っていよいよるちゃんの番だよ~


ピンクのテディベアのルーシーちゃんを特別な風のシャワーにあてて、ブラシでごしごしこすった。


なんかあまりきれいになった気がしなかったけれど、こすりすぎて毛並みが変になるのもアレなので、きれいになった気がするところで帰ることにしました。


そうそう、ブラシだけ買って帰りました。


それからものすごーく時間が経過し、池袋時代も遠い過去となったあるとき、るちゃ夫と昔話をしていてビルドアベアの話が出ました。


「あのぬいぐるみのお風呂ってさぁ、あんまりきれいにならかなったよね。」


するとるちゃ夫が言いました。


「るちゃん、アレ本気でやってたの?」


え”・・・どーいうこと?


途中まで子供だましのお遊びと内心笑っていたのに、まさかぬいぐるみ専用のシャワーから出てくる特別な風が、本当にただの風だったなんて騙されたぁ~~!


「るちゃん、みんな知ってるよ。」


るちゃ夫がにやにやしながら言った。


「なんでその時教えてくれなかったのよー。本気でやっちゃったじゃないよー」とるちゃ夫に突っ込む。


るちゃ夫いわく、「るちゃんがすごく嬉しそうにやってるからいいんだと思ってた。」


だってさ。



思えば、みんなはそれが嘘だってわかりきってるのに、自分だけ本気で信じてたことって結構ある。


あげればキリがないけど、教習所の件は忘れもしない。


車の免許を取ったのは確か21歳の時でしたが、頑張りましたねぇ~


あるとき学科の先生が言いました。


「え~、学科試験で100点満点を取った人にはベンツを差し上げます。」


いやー、これにはびっくりで、もうベンツもらうっきゃないでしょーとばかりに、張り切って勉強しましたです。


心の中で、どーしましょう。いきなり左ハンドルぅ~?などとウキウキしつつ、教科書丸暗記しましたです。


ひっかけ問題集なんかもやっちゃって、絶対に引っかからないようひっかけ問題の極意なんかも習得しましたです。


これでどうだ、どこからでもかかってこい~!


そして、学科試験の結果発表の日がやってまいりました。


先生が言いました。


「えー、みなさんの中で一人だけ100点満点の人がいました。お約束通りベンツを差し上げます。」


私はそれは絶対に自分だという自信があったので、もう心臓がドキドキしちゃいました。


案の定、私の名前が呼ばれたんだねぇ~


その次に、先生が私に何かを手渡しました。


「はい、ベンツのカタログね。」


・・・・(*_*)


ことはそれだけだった。


そして瞬時に思った。


最初から本当にベンツなどもらえるはずがなかったのだ、と。


みんなは冗談てわかってたのに、私だけ本気にしてバカみたいに教科書丸暗記してなんて恥ずかしいのだろうか・・・


とたんに嬉しいどころか恥ずかしい100点満点・・・


でも、せいいっぱい頑張って、ショックを受けているそぶりなど見せないようにいたしましたです。



私の好きな箴言には、「愚か者は言われたことを何でも信じる」って言葉があるのだよ。


まさにこういうことだわ。


私の父はよく子供たちをだました。


だからこんにゃくは海で泳いでいると信じていました。


でも後になって父が、「バカか!本気にするやつがあるか!」とあざ笑うんだな。


私に言わせれば、嘘をつくほうが悪いと思う。


世の中は嘘がいっぱい。


悲しいことに、クリスチャンの世界にも嘘がいっぱい。


だからいつも聖霊様に聞き、みことばに照らし合わせて行かなくちゃって思うのです。


人の言葉は時に裏切りますが、神のみことばだけは決して私を裏切りません!


最後はちと強引にクリスチャン風にまとめてみました。('◇')ゞ



ビルドアベアで買った例のぬいぐるみ専用ブラシ、今ではリベカちゃんのお気に入りです。


自ら私の持っているブラシに顔面をこすりつけてくるリベちゃん。


更にはのど元まで押し付けグォ~~ンとなってるリベちゃん。



God bless you!



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