すべての人に死後の世界があります。死んだら終わりではありません。

そして、人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている…ヘブル9:27

 これはるちゃ夫(髙橋健一)がクリスチャンになる前の臨死体験の証です。

 

 彼は脳動静脈瘤奇形破裂の手術後、発語障害や失語症といった後遺症を抱えています。感謝な事にそれらは、私とたくさん会話することや異言を語ることによって他の人にはほとんどわからないほど回復していますが、彼の臨死体験の全貌を知るためには妻であるるちゃんも長い年月がかかりました。

 

 というのも、失語症というのは、自分が伝えたい事を言葉で表すことがとても困難だからです。ましてや霊の世界のことなら尚更です。今から語る事は、るちゃんがるちゃ夫に何度も聞いたり質問したり、また聞き直したりといった作業を繰り返し何年にもわたってもやってきた事によるものです。

 

るちゃお

エピソード1

 

 1972年生まれのるちゃ夫、28歳2月のある日の出来事でした。

 友達と一緒に牛丼屋で昼ご飯を食べていました。実はこの前年の12月、るちゃ夫のお母さんはメラノーマという癌で亡くなったばかりでした。

 母親の看病や他の家族の面倒を見ること、火の車だった家計のために働きづめだったことなどで、肉体的にも精神的にも最悪の状態まで追い詰められていたのでした。

 牛丼を食べている最中、身体に違和感を感じたと言います。吐き気がして、右半身がビリビリしてなんだかオカシイ!と思ったのだそうです。しかしそれが何なのかわからず、そのままでいました。

 食事も終わって、友達は一足先にこれから一緒に行く約束だったゲームセンターに自分の車で行きました。続いてるちゃ夫も牛丼屋さんの駐車場に止めてあった自分の車に乗り込みました。

 

 その時です。頭の中でゴーーーーーーっという音がしたのです。そして身体の右半分がどんどん感覚がなくなって、意識が朦朧としてきたのです。

 

 実はこのとき脳の中では、脳動静脈奇形が破裂して大出血を起こしていたのでした。

 

「これは危ない!」と感じたるちゃ夫は、何とか携帯電話を取り出して、先に行った友達に電話をかけようとしたのですが、もう携帯電話の扱い方も理解できず、とっさにリダイヤルでなんとか友達に電話することができました。

 

 しかし、口から出てくるのは「アー、アー、ウー・・・」 言葉になりませんでした。

 

 なんという幸いか、実はその友達は先に自分の祖父が脳梗塞で倒れたという経験をしており、るちゃ夫の状態がその時の祖父のものとそっくりだったことから、ピン!と来たのだそうです。

 

 これはただ事ではないと気づいてくれた友達は、すぐに引き返して来ました。

 

 るちゃ夫はハンドルに頭を載せた形で意識を失ってしまいました。口からは嘔吐物が溢れてしまいましたが、これも幸いにして下向きになっていたため嘔吐物で窒息することを免れたのでした。

 

 実はこの時も不思議な体験をしています。意識がなくなる直前のことです。

 

 それまでのるちゃ夫の28年分の人生すべての記憶が、パネルがどんどんめくられるように一気に映し出されたのだそうです。生まれた時からの全てが!です。

 

 友達がすぐに牛丼屋さんに駆け込んで助けを求めてくれました。そして救急車が来てるちゃ夫は大きな病院へと運ばれていったのでした。

 

 それは奇しくも、お母さんが亡くなったばかりの病院でした。

エピソード2

 

病院には、運よく最高の脳外科医の先生がいました。これは本当に幸いだったのです。もしその時、この脳外科医の先生がいなかったらるちゃ夫は助かっていなかったでしょう。

 手術が始まりました。もちろんるちゃ夫は意識不明の状態です。しかしここから既に不思議な霊の領域に入っているのです。

 るちゃ夫は自分の頭蓋骨に電気ドリルで穴を開けられたことを覚えています。焼け焦げる匂いがしたと言っています。それから、脳外科医の先生が他の人に言う言葉が聞こえたのだそうです。

「あー、こりゃダメだ!脳の中が血だらけだよ。」

 これは、意識不明で脳の手術を受けている人が聞いた声なのです。普通ではありません。

 それからどのくらいの時間が経ったのかわかりません。るちゃ夫は何か不思議な世界へと迷い込んでいったのだそうです。

 見ると、目の前にキラキラ光る川のようなものがあったそうですが、それは本当の水というよりは、光のきらめきでできているようだったと言います。

 そして、なんとその川の手前に、二か月前に亡くなったばかりのお母さんが佇んでいたのだそうです。お母さんはるちゃ夫に言いました。

「健一、お母さんと一緒に行く?」

しかしるちゃ夫はお母さんに答えたのだそうです。

「一緒に行きたいけれど、なんかまだやることがあるみたいなんだ。だから一緒に行かれないんだよ。」

お母さんが答えたそうです。

「うん、そうだよね。」

そして、お母さんの姿は見えなくなってしまったのです。

 るちゃ夫は、自分でもどうしてそんな答えをしたかわからなかったそうですが、とにかくそう答えたのだそうです。

 さて、るちゃ夫は元の世界に戻らなくてはいけないと思ったもののどうしてよいのはよくわかりません。あちこち彷徨いました。

エピソード3

 

その様子をるちゃ夫はこう表現しました。

 それは誰もいない大都会のようであったと。ビルも道路もあるのに、人っ子一人いない不気味な世界だったと。それから周りの景色はシャボン玉の虹色のような色合いだったとも言いました。

 るちゃ夫はなぜだか、時間がない!と感じたのだそうです。そんなところでもたもたしていると、絶対に元の世界に戻れないとわかったと言っています。

 るちゃ夫が言うには、恐らくそこは霊の世界とこの世界の中間のような場所だったと。

 さて、ギリギリの時間でるちゃ夫は自分のいる病室にやってきました。

ベッドに横たわっている自分を見たそうです。たくさんの機械に繋がれており、頭は包帯でグルグル巻です。見るからに痛々しい姿です。そして思ったそうです。

「ここに戻ったらさぞかし痛いだろうなぁ。」

 霊の身体はどこも痛くありません。絶対にそっちの方が楽だとわかっているのですが、それでもこの術後の痛々しい身体に戻ることにしました。

 横たわっている自分の身体に入ろうと試みましたが、一度ではうまく入ることができず、「あれ?あれ?」と何度かチャレンジしたのだそうです。

 

そしてとうとうスポッと霊が身体に収まったのでした。その瞬間です!

 思ったとおりの激痛がるちゃ夫を襲いました。そして気を失ったのでした。

 その先は、本当に大変な闘病生活が待っていました。命は助かったものの、24時間絶え間なく襲ってくる激痛と右半身のマヒ、そして言葉がまったく出なくなってしまったのです!

 すべての言葉を忘れてしまったのです。頭の中では伝えたいことがあるのに、言葉が出てこないのです。本当に大変だったと思います。

 これは今から14年前のお話です。(現在2015年) そして実はるちゃ夫が受傷したこの同じ年の3月、るちゃんは飛び降りたのでした。

 私たちはもちろんお互いの存在を知りません。不思議なことに一ヶ月違いで、私たちはそれぞれの場所で死に直面し、大変なリハビリ生活を送ることとなったのでした。

エピソード4

その私たちが出会ったのが、それから2年ほどたった時でした。場所は国立身体障害者職業訓練校でした。たくさんの障害者たちが集まる場所でした。

 そして大食堂での食事の時、胸の前で手を組んでお祈りするるちゃんのことをるちゃ夫が見つけたのでした。

 るちゃ夫はずっと神様を求めていたのだそうです。お父さん方のお婆ちゃんも、お母さん方のお婆ちゃんも、ともに熱心な創価学会の信者さんでしたが、るちゃ夫はどうしてもご本尊様が神様だとは信じられなかったのだと言います。

 またわけのわからないお題目を唱えて何になるのだろうと思っていたそうです。

 るちゃ夫の家族は不幸続きでした。お母さんに次いで自分が倒れ、その年お父さんも癌で亡くなりました。

 お母さんが身内の大借金の連帯保証人になってしまったこと、お母さんが倒れて初めて自分の家の家計を知らされたらそこにも借金がいっぱいあったこと、そして保険適用外の特殊な癌メラノーマになってしまったお母さんの入院費用のこと・・・

 

本当にるちゃ夫は大変な状況に追いこまれてしまったのでした。

 この頃、るちゃ夫の家には不思議なことがいっぱいあったそうです。例えば、家中の家電製品が一気に壊れてしまったとか・・・普通ではありえない話です。

 また、るちゃ夫がもう少し若かった頃、金縛りによく遭っていたそうです。ある夜、寝ている自分の足を誰かが引きずって行くのを感じました。

 

 このままでは殺される!と思ったそうです。そして何とも不気味な声がしたのだそうです。

「お前が28歳になったとき大変が事が起きるぞ。」

そして実際にるちゃ夫が28歳になったとき、脳血管が切れて倒れてしまったのでした。

きっとその声は悪魔のものだったのでしょう。悪魔はるちゃ夫の家族全員の命を狙っていたのかもしれません。

 さて、るちゃ夫がるちゃんを見つけて、一緒に教会に行き始めました。るちゃんは使っていない聖書を実家から送ってもらってるちゃ夫にあげました。

​エピソード5

るちゃ夫はずっと聖書が欲しかったと言っています。しかし今本屋さんでは聖書はなかなか売っておらず、クリスチャンでない人にとってはどこで聖書を手に入れていいかもわからなかったと言っています。

 私たちは同じ寮生活をしていたので、夜になると図書室に行って聖書の学びをすることにしました。箴言をいつも一緒に読みました。毎日その日の日付と同じ章を読むのです。

 

 そうすると31章ある箴言を一ヶ月で読み終わります。それは現在でも続いている習慣です。

 るちゃ夫は聖書のことばひとつひとつに本当に感動していました。山上の垂訓にも感動していました。

「こころの貧しい人たちは、さいわいである、天国は彼らのものである。」

 るちゃ夫は泣いていました。

 るちゃ夫は苦しかったとき、何度も神様を呪ったと言います。あまりの不幸続きに、「神がいるならなぜこんな苦しいことばかりなのか!神がいるなら出てこい!」そう叫んだこともあったのだそうです。

 そしてるちゃ夫はとうとう神と出会いました。いえ、神がるちゃ夫を呼んでくださったのです。

「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだのである。そして、あなたがたを立てた。」ヨハネ15:16

 

 そしてるちゃ夫が出会った神様は、人に不幸をもたらす神などではなく、永遠のいのちと祝福をくださる慈愛に満ちた神様だったのです。

 こうして2006年、るちゃ夫はイエス・キリストを信じてバプテスマを受けたのでした。

 

 2008年、るちゃ夫とるちゃんは結婚しました。大変なこともいっぱいありますが、今では溢れるばかりの神の祝福を受けています。

 ここまでお話したとおり、るちゃ夫は死後の世界を体験してきました。それはまだ救いを受ける前でしたので、天国ではなく陰府の世界でした。

 ちなみに、地獄と陰府は別物です。というのは地獄というのは最後の審判の後で滅びる人々が入れられる所であって、今はまだ最後の審判は行われていません。

 それなのに多くの人が、未信者で死んだら即地獄だと勘違いしていますが、聖書によればそれは間違いです。

 

 特に英語では陰府も地獄もともに「HELL」で訳してしまっているので混同が激しいのだと思います。私の持っている新改訳聖書の【あとがき】にはこう書かれています。

 新約聖書で〈ハデス〉〈ゲヘナ〉と訳出されているのは、それぞれ、「死者が終末のさばきを待つ中間状態で置かれる所」「神の究極のさばきにより、罪人が入れられる苦しみの場所」をさすが、適切な訳語がないために音訳にとどめたのである。

 

しかし、旧約聖書では、新約の〈ハデス〉に対応する〈シェオル〉を〈よみ〉と訳した。これらの語訳の統一については、さらに検討が必要であろう。

みなさん、死後の世界は本当にあります。るちゃ夫だけでなく、多くの人々が臨死体験をしています。

どうぞ、まだイエス・キリストをご自分の救い主として受け入れていない方は、一刻も早く罪を悔い改め救いを受けて神様の子供となってください。

イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。  ヨハネ14:6

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